映画「アンを探して」上映サポーター募集

映画が出来るまで

<29才の新人女性監督>

一般的に日本の映画業界では、弱冠29才の新人女性監督が映画出演ほぼ初めての俳優を起用し、オリジナル脚本で映画を作るということはギャンブルに等しいと言われるのが実情です。映画「アンを探して」は、宮平貴子監督を中心に、2年以上の脚本執筆などの準備期間を費やし、地元カナダのクリエーター達がしのぎを削って申請する映画助成金など、カナダでの資金サポートを受ける事が出来ました。世界的金融危機のため、日本での資金集めは厳しいものとなりましたが、そんな中でも本作の可能性と必要性を信じ、昨年(2008年)の夏にカナダロケを決行いたしました。宮平監督の新鮮な感性と指導力を中心にスタッフ・キャストが力を出し切り、また多くの応援会の方達の協力、さらに昨年、日本でも文化庁からの援助金を得る事ができ、完成の運びとなりました。


<観客の支え>

作り手が自作を「素晴しい」というのは簡単ですが、独りよがりの可能性もあります。そこで、直販雑誌『いきいき』に協力を仰ぎ、カナダ大使館共催のもと、読者200名を対象に、まだ未撮影部分を残したまま作品のテスト試写会を開催しました。これはおそらく業界初の試みでもあります。その結果、アンケート回答では94%の人が「人に勧めようと思う、とても強く思う、もう一度見たい」と答えて下さり、また「見終わったあと、優しい気持ちになりました」「これは静かな反戦映画だと感じました」など貴重な感想・意見を頂戴し、大きな励ましとなりました。


伝えたいこと

映画『アンを探して』は、「一冊の本が、時を越え海を越えなお、人々の心に希望を与えることの奇蹟」を描いた作品です。名作『赤毛のアン』に引き寄せられてアンの島・プリンスエドワードで出会う3世代の女性たちは、それぞれに人生の傷を抱えつつも、それを乗り越えていきます。この映画は、ドラマチックな大恋愛や、天才的な人、はたまた凶悪犯人を描く波瀾万丈の物語りではありません。主人公の杏里も、アンと違って内気な女の子ですし、脇を固める登場人物も「等身大に日々を生きている人」ばかり。しかし、だからこそ、観た人は自分と登場人物を重ね合わせ、淡々と語られるこの物語りに心惹かれ、映画のラスト、深い感動の涙を流します。

また、もう一つ特筆しておきたいのは、本作は、宮平監督の指揮のもと、日本とカナダの精鋭スタッフ・キャストが集まり、今も牧歌的な美しさの残るプリンスエドワード島オールロケで撮影されました。ハリウッドで活躍する美術監督マルタン・ジェンドロン(『ジェシー・ジェームスの暗殺』『アビエイター』)も本作の脚本に惚れ込み、参加を決めるなど、物語りだけでなく、クオリティの面でもメジャー作品とひけを取らない仕上がりになっています。


< 映画のこれから >

世界的な不況の中、暗いニュースばかりが目につく今だからこそ、"心に元気の種を蒔く"『アンを探して』を一人でも多くの人に観てもらいたい。それが今の私たちの希望です。


幸いにも、シネカノンと全国映画センターが作品に共感して下さり、配給パートナーとして協力してくださることになりました。それでも、大手の映画館での興行網のない独立系の作品は、全国5大都市での映画館上映を行なうのがやっとの状況です。日本全国、映画館のない小さな町でも上映をする方法はないかと、思考錯誤の日々のなか、今、私たちは、各地でこの映画を上映して下さるサポーターを募集しています。

宮平貴子監督と私は、この映画を作ろうと語り合った時から二人三脚で労苦を分かち合って来ました。そしてこれからこの映画を日本全国のみなさんに届けるために駆け回ります。上映会場で是非みなさんと意見の交換もしたいと思っています。どうぞふるってご参加ください。


プロデューサー

ユリ・ヨシムラ・ガニオン

 

 

映画について

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連絡先:yuri@grandjete.jp

03 3818-6690 映画センター内「アンを探して」係